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  第 8 回 日本手術看護学会 近畿地区大会の開催にあたって  
  新しい発想で周術期看護の今を乗り越える
~ニューノーマル 新しい価値の創造~
 
     
  日本手術看護学会  近畿地区 会長  宇山 珠美
近畿地区大会 大会長 一ノ瀬 光海
 
     
  このたび、第8回日本手術看護学会近畿地区大会をオンラインで開催させていただくことになりました。  

昨年は和歌山での開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルスの蔓延により、 様々な問題で開催を断念した次第です。2021年度は大阪地区での開催で、新型コロナウイルスの感染状況を加味しながら、準備を進めてまいりました。新型コロナウイルス 感染状況が収束しない場合を考え、ハイブリッドでの開催も視野に入れておりましたが、 再検討した結果、現地での開催については中止を決定し、今回は、オンラインのみでの開催と致しました。

開催にあたり、新型コロナウイルス感染症が原因で亡くなられた方に哀悼の意を表し、患者さんの1日も早い回復を祈念します。そして今現在、新型コロナウイルスと闘っておられる医療従事者の皆様に、心からの敬意と感謝を贈りたいと思います。

今回のテーマは「新しい発想で周術期看護の今を乗り越える」とし、サブテーマに、 ~ニューノーマル 新しい価値の創造~ と致しました。新型コロナウイルスは、2020 年世界で猛威を振るい、拡大し蔓延の長期化により、人々の生活や価値観に大きく影響 を与えました。日本の医療崩壊に懸念を与え続け、まだ収束の兆しを見せておりません。 我々の医療現場においては、医療材料が不足し、様々な情報が錯綜する中、柔軟に対応し、 医療従事者としての叡智を振り絞り対応を重ねてきました。また、医療施設だけでなく 医療に関わる全ての方においても、これまでにない状況となりご苦労されたことは容易 に想像できます。このようなコロナ禍において、様々な問題に直面し乗り越えてきた経験を前向きに 捉え、今までの常識を「ノーマル」から「ニューノーマル」に変化させていく必要が あります。従来の価値にとらわれず、乗り越えてきた経験値を暗黙知へ、そして形式知 へ変換していく必要があります。そして、明らかになっている根拠に基づき、全体の ために何を実践したかを振り返り、想定外の事象に対処し、新しい発想で周術期看護の 今を乗り越えることが迫られております。

本大会では、周術期医療・看護を担う私たちが、既成の価値や専門性にとらわれず 変化し、どのように創造していくべきかそれぞれの立場で、皆さまと一緒に、考える 機会としたいと考えています。